うっかり避妊に失敗してしまった、パートナーが避妊に協力してくれない、などなど…
「妊娠したかも…」という不安。
セックスをするようになった女性では、誰しも一度は感じたことがあるのではないでしょうか。
赤ちゃんを迎えるときは、心から歓迎してあげたいものです。
望まない妊娠を防ぐためにできること、について解説します。
望まない妊娠をしてしまう原因
望まない妊娠をしてしまう原因には、どのようなものがあるでしょうか。
コンドームが外れてしまった、破れてしまった
日本で最もメジャーな避妊法であるコンドーム。
便利ではあるものの、女性が十分に濡れていなかったり、装着するときに爪などで傷つけてしまったりすると、破けてしまうことがあります。
まだ慣れていないカップルでは、コンドームの装着が浅くて、激しくしたら外れていた、なんてこともあるのです。
このようなことがあっても気づかずに膣内で射精してしまったあとに、コンドームが外れたり破れたりしていたということが発覚することがあります。
気づいたときには、もう時すでに遅し…という感じです。
パートナーが避妊に協力してくれない
パートナーが避妊に協力してくれないというケースもあります。
女性側がコンドームを付けてほしいとお願いしても、男性側がそれに応じてくれないのです。
「ちょっとだけでいいから」「先っぽだけ入れさせて」などと言って、強引にコンドームを付けずに入れてくる男性もいるのが現状でしょう。
特に、遅漏の男性の場合には、コンドームを付けているとイクことができないからと頑なに拒否する人もいます。
レイプされた
レイプされるということは、女性としては非常にショックな出来事です。
人間としての尊厳を奪われ、カラダだけでなく、ココロにも大きな傷を残します。
レイプされてしまった場合には、避妊に協力してくれる可能性は低いでしょう。
暴力を振るわれることも多く、女性側は恐怖で抵抗もできません。
最も悪質なケースです。
妊娠したくないのに避妊しないセックスをしてしまったときどうする!?
緊急避妊薬を使う
妊娠したくないのに、避妊をしないでセックスしてしまったら、なるべく早く婦人科を受診し、緊急避妊薬を処方してもらい、内服しましょう。
24時間以内に緊急避妊薬を内服すれば、高い確率で望まない妊娠を防ぐことができます。
緊急避妊薬を内服するタイミングは早ければ早いほど効果があるのです。
3日(72時間)以上経過してしまうと妊娠阻止率は下がってしまいます。
緊急避妊薬として代表的なものは、「レボノルゲストレル 」というものです。
日本で初めて認可された緊急避妊薬が「ノルレボ」で、後発品が「レボノルゲストレル」という商品名で出回っています。
中用量ピルを使う「ヤッペ法」という緊急避妊法もあります。
この方法では、中用量ピルを1日に4錠、2回に分けて内服するという方法です。
中用量ピルを処方されている人にとっては、緊急時にすぐに対処できるので便利なのですが、妊娠を防ぐ確率は「レボノルゲストレル」よりも低く、吐き気などの副作用も強く出やすいのであまりお勧めできません。
以前は、価格が安いということがヤッぺ法のメリットでしたが、現在は、「レボノルゲストレル」も安価に処方を受けることができるようになりました。
レボノルゲストレルの妊娠阻止率は85%、ヤッペ法の妊娠阻止率は57%と大きく異なるので注意が必要です。
中用量ピルを用いるヤッぺ法よりも、レボノルゲストレルの方が頭痛や吐き気などの副作用が少ないという特徴があります。
緊急避妊薬を内服して3週間以内に生理がこない場合には、妊娠検査薬を試してみましょう。
パートナーと避妊について話し合う、ピルの使用を検討する
緊急避妊薬はあくまで緊急時に使うものです。
頻繁に利用するのは、女性のカラダに大きな負担となります。
まずは、パートナーと避妊について話し合いましょう。
パートナーとの関係性により、なかなか話題にしにくかったり、パートナーがコンドームを使いたくない、協力的でなかったりする場合には、低用量ピルを使い、自分の身を守る必要があります。
低用量ピルを使えば、女性が自分で自分のカラダを守ることができるのです。
望まない妊娠は、パートナーとの関係を壊してしまうこともあります。
産む場合は、お互いにたくさんの変化に対応していかなければなりません。
産まない場合は、人工妊娠中絶により、女性は子どもを産めないカラダになってしまう可能性もあるのです。
これらの点について、パートナーと話し合いましょう。
ただし、低用量ピルだけでは、性感染症は防げません。
決まったパートナーとだけ、セックスするならコンドームなしでもよいかもしれません。
パートナーが他の人とも関係を持つ可能性がある場合など、性感染症も心配なら、コンドームの使用をするのが安全でしょう。
レイプされたときは婦人科で伝えよう
もし、レイプされてしまったときには、必ず婦人科を受診しましょう。
夜間だった場合は、救急病院を調べる、もしくは、110番に電話して夜間で緊急で診てくれる病院を受診しましょう。
レイプした加害者と面識がない場合、入浴する前に証拠を採取する必要があります。
自分を責める気持ちが出るかもしれませんが、証拠を採取しておいて、訴えるかどうかはゆっくり考えればよいのです。
あとから、訴えたいという気持ちになったときに、証拠がなければ、自分自身を守れなくなります。
訴えるかどうかは置いておいて、まずは婦人科を受診して、証拠を採取できるものは採取してもらいましょう。
望まない妊娠をしないために自分でできること
望まない妊娠をしないために女性が自分でできることについてご紹介します。
- 低用量ピルを内服して自分で避妊をする
- 避妊について話し合う
- 40代以上の女性など低用量ピルを処方してもらえなくなったらミニピルを処方してくれる病院を探してミニピルを使って避妊する
- 緊急避妊薬についての知識を得て、いざというときに処方してくれる病院を調べておく
望まない妊娠をしないための対処を日ごろからしておこう
望まない妊娠をしてしまうと、人工妊娠中絶をして女性のココロとカラダを傷つける結果になります。
なにより、自分のカラダに宿った命を失った悲しみや罪悪感は計り知れないものです。
実際に痛みを伴う女性の方がココロとカラダの傷つきは深いでしょう。
望まない妊娠は、自分の身を守るためにできることを日ごろから行うことで防ぐことができるものです。