生理・PMS

月経カップの使い方とメリットデメリットについて解説

生理

ナプキンやタンポンに続いて登場した月経カップをご存知ですか。

まだ、一般的なものとまではいかないかもしれませんが、慣れるととても便利な生理用品であると利用する女性が増えているのです。

ここでは、月経カップの使い方とメリットデメリットについて解説します。

月経カップとは?

ナプキンやタンポンに続き、第3の生理用品として開発されたものです。

医療シリコンなどの医療素材で作られたカップを腟内に挿入し、子宮の入口から直接月経カップの中に経血を受け止める仕組みとなっています。

欧米で流行し、最近では、日本人やアジア人の体に合わせたサイズの製品も開発されるようになり、日本でも広がってきているのです。

使い捨てではないため、環境にもやさしいということも世界中でユーザーが増えている理由でしょう。

1個4,000円~5,000円程度の製品が多く、ひとつ購入すれば繰り返し使うことができます。

1回挿入すると、4~8時間程度、取り替える必要はありません。

メーカーによりますが、4時間~6時間で取り出して経血を排出することが推奨されています。

ただし、毎日煮沸消毒する必要があるため、少し手間がかかりますが、電子レンジで加熱するだけで煮沸消毒できる便利な製品もあるため、手間をかけたくない方は、そうった製品を選ぶようにするとよいでしょう。

月経カップの使い方

月経カップは、手で腟内に挿入します。

具体的な挿入方法と取り出し方について解説します。

 

月経カップの挿入方法

 

1.石鹸で手を洗う

2.月経カップを縦に折り曲げる

そのままの形では、入りません。

手で月経カップを縦に折り曲げて、先が尖るような形にします。

3.月経カップを腟内に挿入する

折り曲げた月経カップを先端から腟内に挿入しましょう。

腟内は、子宮の入口から4から5センチくらいの場所は感覚が鈍いため、なるべく腟内

の奥に入るようにすると違和感が少なくなります。

入れ方が浅いと違和感が強くなったり、経血が漏れやすくなったりします。

4.石鹸で手を洗う

月経カップを挿入するときに経血で手が汚れるため、石鹸で手を洗いましょう。

 

 月経カップの取り出し方

 

1.石鹸で手を洗いましょう

2.便器から少し腰を浮かせた姿勢で膣内に指を入れ、月経カップの下部にあるステムを探します。ステムが見つからない場合は、軽くお腹に力を入れていきむようにすると月経カップが下がってきてステムを見つけやすくなります。

3.ステムをみつけたらカップの底部分を指でつまみ、カップをしぼませます。そうすると、月経カップのリム(淵)が膣から離れ、密閉が解除されて取り出しやすくなります。

※ステムを思い切り引っ張ると膣に痛みがでてしまいます。必ず密閉を解除してからゆっくりと取り出しましょう。

4.軽くいきみつつ、ゆっくりと月経カップを引き出しながら、カップを指でつまみ、U字型にして、さらにしぼませます。最後はするんと抜けるはずです。

5.月経カップが取り出せたら、中の経血を便器に捨てて、トイレットペーパーやウェットティッシュでふき取ります。

※メーカーにより、その後の処置が異なります。煮沸消毒が必要なもの、そのまま再度使用できるものなどさまざまです。メーカーの取扱説明書を確認しましょう。

月経カップを使うメリット

月経カップを使うメリットは、以下の3つです。

 

デリケートゾーンの皮膚トラブルがなくなる

 

夏の暑い時期や座っている時間が長い場合は、ナプキンを利用するとデリケートゾーンが蒸れてしまい、皮膚のかゆみ、赤み、吹き出物などのトラブルが起きやすいものです。

特に、皮膚が敏感な方は、デリケートゾーンのトラブルで悩んでいる人が多いでしょう。

月経カップを使うと、経血をカップが受け止めてくれますので、漏れた時のためにナプキンを使っても、蒸れる程度が少なく、皮膚トラブルがなくなります。

 

経血のにおいが気にならない

 

経血のにおいも、生理のときの悩みとしてはとても多いものです。

経血のにおいは、経血が空気に触れることで発生します。

月経カップの場合には、上手に装着できていれば、密閉された状態の月経カップが経血を受け止めますので、空気に触れて経血のにおいが外に漏れることはありません。

 

経済的

 

月経カップは、1個4,000円~5,000円であるため、初期費用はかかりますが、毎月毎月生理用品を買い足す必要がなくなります。

月経の期間が長かったり、月経の量が多かったりする場合には、消費する生理用品の量もとても多くなるでしょう。

生理用品は、トイレに行くたびに交換するのが基本ですので、1日にトイレに行く回数が多ければ多いほど、消費が早くなり、費用もかさみます。

月経カップは、トイレに行くたびに取り出さなくても問題ありませんし、煮沸消毒を行って繰り返し使うことができます。

製品によっては、10年使えるものものあるくらいですので、とても経済的です。

 

月経カップを使うデメリット

月経カップを使うデメリットとしては、以下の3つが挙げられます。

 

着脱の方法に慣れる必要がある

 

初心者は、挿入と取り出しを行う際、強い不安感を感じることが多いです。

挿入は比較的スムーズにできたとしても、取り出すときにうまくステムが見つからなかったり、手が滑ってうまくとりだせなかったりと、慣れるまで苦戦することが多いでしょう。

いきなり外出時に使用するのではなく、お休みの日など余裕のあるときに使い始めるのもひとつです。

取り出す際に手が汚れてしまったり、月経カップをトイレットペーパーなどで拭いてもきれいにならない感じがしたりと経血に触れること自体に苦痛を感じる人には、あまり向いていないかもしれません。

膣内に指を入れるため、爪が伸びていたり、ネイルをして爪の先がとがっていたりラインストーンなどがついている状態の方は、膣内を傷つける恐れがあるため、おすすめできません。

月経カップを使うときには、ネイルをするとしても、膣内の粘膜を傷つけないよう爪を短く切っておく必要があります。

 

性交経験のない人や出産経験がなく性交経験が少ない人は挿入が難しいことも

 

性交経験のない人は、膣内が狭く、タンポンを入れるのも苦労するくらいでしょう。

月経カップは小さいサイズのものであっても、あきらかにタンポンより大きいですし、膣内を押し広げる形になりますので、強い痛みを伴います。

性交経験のない人が使うのは難しいでしょう。

性交経験があったとしても、膣内がとても狭い方がいらっしゃいます。

小さいサイズの月経カップを選べば、挿入できることが多いですが、性交経験が少なかったり、膣内に指を入れると痛みが出たりするような方の場合には、月経カップは向いていないかもしれません。

 

煮沸消毒の手間がかかる

 

月経カップは、1日に1回は必ず煮沸消毒する必要があります。

煮沸消毒とは、沸騰したお湯に入れて消毒するという方法です。

毎日行うのは、なかなかの手間です。

それに加え、料理をするお鍋に月経カップを入れるのに抵抗がある方も少なくありません。

製品によっては、煮沸用の容器がついていて、煮沸用の容器に水と月経カップを入れて、電子レンジでチンすることで煮沸消毒できるものもあります。

そういった製品を活用すると、手間が少なくなります。

 

月経カップを活用して生理のときの不快感を軽くしましょう

使い方に慣れるまでは大変かもしれませんが、メリットが多い月経カップ。

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