性交痛があると、どうしてもセックスをするのがいやになってしまうものです。
しかし、セックスはパートナーとの良好な関係を維持するためにはとても大切なものでしょう。セックスレスが原因で離婚するケースもあるくらいです。
性交痛をやわらげる方法とおすすめグッズについて紹介します。
性交痛とは?
性交痛とは、性交をするときに感じる痛みのことです。
まだ性的な経験が浅い場合に痛みを感じるのは自然なことですが、性的な経験が増えていっても痛みが解消していかない場合には、パートナーとの関係にも影響することがありますので何らかの対処が必要でしょう。
また、以前は性交痛がなかった人でも、性交痛が出ることもあります。
性交痛が起こる原因
うるおい不足
性交痛が起こる原因の大部分は、うるおい不足であると言われています。
何らかの原因によって、セックスのときに膣内が濡れない、乾燥しているために痛みを引き起こしてしまうというわけです。
濡れにくくなる要因としては、緊張、ストレス、疲労、パートナーに対するネガティブな感情、セックス自体に対するネガティブな感情(また痛くなるのではないかという不安、恐怖)、加齢によるもの(老人性膣炎)、出産後や更年期などのホルモンバランスの乱れなど、さまざまなことが考えられます。
それぞれ心当たりのある要因を改善するような働きかけをしてみるのがよいでしょう。
挿入した入口付近の性交痛は性感染症、膣炎、外陰炎などの可能性も
ほとんどがうるおい不足ではあるものの、外陰部の皮膚が赤くなったり、ヒリヒリしていたり、できものができていたり、おりものの変化があったりと何らかの自覚症状がある場合には、性感染症、膣炎、外陰炎などの可能性があります。
性交痛の他にも症状がある場合や、性感染症などの可能性に心当たりがある場合には、婦人科を受診して相談するのがおすすめです。
深く挿入したときの性交痛は子宮内膜症などの病気の可能性も
深く挿入したときに痛む場合には、子宮内膜症などの婦人科系の病気である可能性もありますので、注意が必要です。
考えられる病気としては、子宮内膜症、卵巣のう腫、クラミジア感染症などによる骨盤内感染症などが挙げられます。
深く挿入したときに、膣の奥や下腹部が痛むという場合には、一度婦人科を受診して相談しましょう。
性交痛を緩和する方法
婦人科系の病気であった場合には、その病気の治療を行うと改善されることが多いものです。
特に、婦人科系の病気があるわけでなく、うるおい不足である場合には、以下のような対処を試してみるとよいでしょう。
潤滑ゼリーを使う
潤滑ゼリーは、最近ではルブリカントとも呼ばれます。
潤滑ゼリーはよくローションと間違われることが多いのですが、それぞれ全く別のものなのです。
ほとんどのローションには、「ポリアクリル酸ナトリウム」が含まれています。
ポリアクリル酸ナトリウムは、水分を含ませるとヌルヌルした感触になるのです。
ただし、ポリアクリル酸ナトリウムは、水分を吸収する力が非常に強く、皮膚に付着したまま放置すると皮膚の水分も吸収してしまい、しみをつくる原因となってしまうこともあります。
膣内にローションを使ってしまったら、膣内の水分まで吸収してしまい、膣の乾燥がひどくなることもありますので注意が必要です。
膣内にローションを使うのはやめましょう。
潤滑ゼリーは、粘膜にも使うことができるタイプのゼリーです。
化粧品などにも使われているグリセリンやパラベンなどで作られています。
潤滑ゼリーの使用目的は、まさに「挿入時の摩擦を減らす」「濡れにくいときのサポート」です。
膣内に注入するタイプのものが多く出回っています。
無理して何も使わずに「痛くなるかもしれない」と緊張や不安を抱えてセックスすると、ますます濡れにくくなってしまいます。
潤滑ゼリーを使えば、痛くない、安心、という気持ちになれば、自然とリラックスして濡れやすくなることもありますので、一度試してみるとよいでしょう。
代表的な潤滑ゼリーは、リューブゼリー(一般社団法人 日本家族計画協会)です。
産婦人科でもお勧めされています。
チューブタイプですので、膣内に注入しやすく手を汚すこともありません。
リューブゼリー(一般社団法人 日本家族計画協会)
パートナーと協力して前戯を十分に行う
パートナーと話し合って、前戯する時間を十分にとってもらうのもよい方法です。
いきなり挿入すると痛みを感じる人が多いものですから、いつもより長く前戯をしてもらうことで性的な興奮が高まって濡れてくることもあります。
また、前戯をしてもらう、前戯をお互いに十分に行うことで、パートナーと愛情をかわすことで関係が改善することもあるのです。
お互いに忙しくて、ピリピリした関係になってしまっていたら、一度じっくりお互いのカラダに触れ合うことで、愛情を取り戻すきっかけしてみてはいかがでしょうか。
リラックスする
時間に追われる忙しい日々を過ごしていると、どうしても緊張感が取れないことがあります。
セックスする時間でも、明日のことを考えて早く終わらせたいと思ってしまったり、痛みを感じたことを思い出してますます緊張してしまったりすると、濡れにくくなってしまうでしょう。
休日など、時間に余裕のあるときに、セックスしてみるのがおすすめです。
スローセックスが流行ったこともあったように、ゆっくりとお互いが気持ちよくなる方法を模索すること、お互いがココロとカラダを許せるような雰囲気づくりも大切でしょう。
リング
深く挿入したときに膣の奥や下腹部が痛む人の場合には、ペニスの根元にリングをつけてもらうことで挿入を浅くするという方法があります。
パートナーのペニスが女性の膣に対して長すぎる場合には、性交痛を感じやすくなりますので、そのようなケースには最適です。
柔らかい素材でできたリングですので、リング自体が痛みを誘発することはありません。
むしろ、柔らかい素材のリングが女性の外陰部に当たり、快感を増す効果も期待できます。
OHNUT(オーナット) 8,800円(税込)
性交痛があっても諦めないでセックスを楽しもう!
性交痛があるからとセックスレスになってしまうのはさみしいことです。
パートナーと人生を共に歩んでいくうえで、性生活はとても重要なことでしょう。
特に、性欲が強い男性は、セックスを求めて他の女性に目移りしてしまうかもしれません。
パートナーとよい関係を維持するためにも、性交痛があったとしても、ひとりで悩まないで専門家に相談したり、パートナーと協力して乗り越える努力をしたりしてみませんか。
女性としての人生が豊かになるはずです。