冬に冷えを感じるのは、特に不思議なことではないでしょう。しかし夏でも手足が冷たく感じるのなら、それは冷え性が考えられます。
女性特有の不調に直面している方は、その原因は「冷え」かもしれません。カラダが冷える理由を知り、日常生活のひと工夫で手軽に温活していきましょう!
カラダが冷える理由
イシハラクリニックの医師 石原新菜先生は、女性たちの悩みについてアンケート調査しました。調査結果によると、もっともつらい症状に『冷え性』を挙げた方は27.3%。数年前よりもゆるやかに減少傾向をたどっているのが特徴です。
一方、26.3%の女性は『生理痛』がもっともつらいと回答しました。数年前のデータと比較するとゆるやかに増加しています。
この結果を受けて、石原先生は「冷え性を自覚している方が減少しているのは、温暖化の影響があるのではないか。自覚のない『隠れ冷え性』にも目を向けるべき」と提唱しています。
では、あなたは隠れ冷え症でしょうか?5つ項目を挙げるので、当てはまるものがないかご確認ください。
・手足がむくむ
・手足がほてる
・おなかを触ったとき冷たく感じる
・汗をかくほど暑いときも手足は冷えている
・下半身太りの体型である
『冷えは万病の元』という言葉があります。体が冷えると、生理痛、生理不順、PMS、便秘、不眠、肩こり、免疫力低下などさまざまな不調を引き起こしかねません。
ところがアンケートで『冷え性改善のために何か対策しているか』を質問すると、『特に何もしていない』の回答が51.1%。冷え性を自覚している方も、そうではない方も、日ごろから意識的に冷えを予防して血流改善に努めましょう。次の項目で、具体的な冷え性対策(温活)を紹介するのでぜひ参考にしてください。
体温が1℃上がるだけで、基礎代謝が12%上がるといわれています。女性特有の不調改善はもちろん、“燃えやすい”体質になることでダイエットも成功しやすくなりますよ!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000159.000009939.html
レッツ温活!
「生理前は頭痛がつらい」「生理前にむくみやすい」など、ホルモンバランスの変化が不調として表れる方は少なくありません。意識的に体を温めれば、血のめぐりが良くなります。今日から温活を始めて、長引く不調とサヨナラしましょう。
■運動
コロナ禍でリモートワークが普及している現在、運動不足に悩む方は少なくありません。「気づけば午前中パソコンの前から一歩も動かなかった」ということも多いのではないでしょうか?
人間の体温のうち40%は、筋肉によって作られるといわれています。しかも筋肉のうち70%は下半身に集中!冷え性改善のために運動するなら、下半身のトレーニングを意識しましょう。ふくらはぎ、太もも、お尻などを集中的に鍛えれば、必要な筋肉が効率的につけられます。
ウォーキングやスクワットを日課にしたり、家事の最中もつま先立ちで動いたりするなど、日常生活の一部にうまく運動を組み込んでみてくださいね。
■入浴
体を芯からあたためれば、血流がアップします。
理想の入浴時間は、15~20分。38~40℃程度のぬるま湯に、ゆったりと浸かってください。できれば、湯船につかりながら脚のマッサージなどをするとさらに血行促進できますよ。
お風呂上がりには、体も心もぽかぽか。リラックス効果もあるので、ぐっすり眠れるでしょう。
■腹巻
腹巻は、おなか全体をあたためてくれます。
腹巻で子宮があたたまると、生理痛が緩和したり生理不順が解消したり、いくつものポジティブな効果が。妊娠を希望する方も、おなか周りは常にあたたかくしていてくださいね。
冷え性を改善するなら、季節を問わず365日着用するのがおすすめです。夏はコットン素材にして冬はウールに……というように、季節やシーンで使い分けましょう。
また、腹巻は腸もあたためてくれます。活性化した腸は、老廃物の排出を促進。冷えが原因の下痢や便秘にも効果が期待できますよ。
■食べ物
食べ物には、体をあたためる効果を持つものが少なくありません。毎日の食事で意識的に摂り入れれば、体の内側から変わっていくはず。具体的な食べ物の種類を次の項目で挙げるので、ぜひ献立の参考にしてください。
カラダを温める食べ物、冷やす食べ物を知ろう
食べ物が持つ栄養素は、私たちの体に吸収されて、活動の源になります。ところが、食べ物によっては体を冷やす効果があるものも……。体をあたためる食べ物と冷やす食べ物をそれぞれ紹介するので、あたためる食べ物を積極的に摂取していきましょう。
■体をあたためる食べ物
・土の中で育つもの(れんこん、ごぼうなど)
・色が明るいもの(にんじん、かぼちゃなど)
・発酵食品(納豆、豆腐など)
・刺激があるもの(生姜、ねぎ、にんにくなど)
※ほうじ茶、ココア(ホット)、紅茶(ホット)、甘酒などにも体をあたためる効果が期待できます。
■体を冷やす食べ物
・地上で育つもの(キャベツ、ほうれん草など)
・色が暗めのもの(ナス、小松菜など)
・暑い時期に育つもの(きゅうり、トマトなど)
※緑茶、牛乳、コービー、ビールなどは体を冷やす恐れがあるのでご注意ください。
まとめ
女性にとって冷えは大敵です。冷えが原因でさまざまな不調が起こるので、日ごろから「温活」を意識して、体を常にあたためてください。
温暖化の影響で、最近目立つのが「隠れ冷え性」。自分は大丈夫と思っていても実は……ということがあるので、体の不調に悩まされているなら、温活で体の内側から体質を改善させていきましょう。
日常生活の中で上手に温活を取り入れて、健康で元気な毎日をお過ごしください。